事業の内容
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/ 原文長 約12827文字
3 【事業の内容】 (1) 事業概要 当社は、当社独自の創薬開発プラットフォームシステム(*1)であるPDPSを中核とした創薬開発基盤技術を活用し、国内外の製薬企業との共同研究開発等を通じて、新しい医薬品候補化合物の研究開発を行っております。 当社事業の系統図は、以下のとおりです。なお、当社のセグメントはアライアンス事業のみの単一セグメントであります。 <事業系統図> ※当社見解に基づく/当社作成 (注) 当社の各種売上金の詳細については後述「(3) 当社のビジネスモデルについて」に記載のとおりであります。 当社は、特殊環状ペプチド(*2)をもとにした医薬品開発を中核とした事業を展開しております。「特殊環状ペプチド」とは、当社の造語であり、生体内タンパク質を構成する20種類のL体のアミノ酸だけではなく、天然には存在しないD体のアミノ酸やN-メチルアミノ酸等 の特殊アミノ酸(非天然型アミノ酸、*3) を含んだ特殊なペプチドを 環状構造にしたものです 。当社では、後述のとおり創薬に適していると考えられるこの特殊環状ペプチドから医薬品候補化合物を創製することを主たる事業としております。 特殊環状ペプチドによって創薬開発を行うことを可能にするため、当社は創業以来、創薬開発基盤システムを創り上げることに注力してまいりました。その成果が、当社独自のPDPSです。当社は、このPDPSにより、多様性を持った特殊環状ペプチドのライブラリーを作製し、ターゲット(標的分子)に対して高い結合能を持つ特殊環状ペプチドを短期間でスクリーニング (探索、*4) することができるようになりました。 当社の事業概要は、以下のとおりであります。(A)創薬共同研究開発:当社と製薬企業との間で創薬共同研究開発契約に基づき製薬企業の興味のあるターゲットに対する共同研究開発を実施します。当社では、PDPSを活用して多様性のある特殊環状ペプチドのライブラリーを作製し、ターゲットに対して高い結合能を持つ特殊環状ペプチドを製薬企業に提供します。その後製薬企業が提供した特殊環状ペプチドの創薬開発を進め、当社は契約一時金に加え製薬企業の創薬開発・販売の進捗に応じて、マイルストーンフィーやロイヤルティー等の対価を受領することができます。(B)PDPS技術ライセンス:製薬企業からのPDPSを当該製薬企業内で実施したいとの要望に応じ、当社では研究開発コラボレーションの一環として、PDPS技術の非独占的な実施許諾(技術ライセンス契約、 *5 )を行っております。実施許諾契約の締結に伴い、当社は技術ライセンス料(契約一時金)を受け取ることになるほか、PDPSを用いることで創製された医薬品候補化合物について設定されたマイルストーンフィー及び上市後の売上高に応じたロイヤルティーを受け取ることができます。…
経営方針・経営戦略・対処すべき課題
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/ 原文長 約496文字
(2) 経営戦略等 当社独自のPDPSを活用した3つの事業戦略:①創薬共同研究開発契約、②PDPS技術ライセンス、③戦略的提携/自社創薬の拡充を進めてまいりました。現在は、非臨床ステージにおける自社ケイパビリティ拡張によって、自社パイプラインの開発を加速させるとともに、より一層、パートナー企業の多様なニーズに応えることができる体制を構築しております。また、医薬品やPDC領域での有望な自社独自ターゲットを含めて、自社の強みを活かせる領域において戦略的、選択的に面の拡大を進めてまいります。特殊環状ペプチドの可能性については、従来の医薬品や診断薬の領域のみならず、広くヘルスケア領域全般で期待が寄せられており、当社ビジネスモデルとフィットの観点から優先順位を付けつつ、その可能性を最大化してまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社は、収益性の向上を目指しており、経営指標として売上高、営業利益及び営業利益率を重視しております。2021年12月期は売上高11,000百万円以上、営業利益5,000百万円以上、売上高営業利益率45.5%を目標としております。
対処すべき課題
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/ 原文長 約787文字
(4) 会社の対処すべき課題 当社は、PDPSを活用して、国内外の製薬企業と共同研究開発契約を締結し、特殊環状ペプチドを活用した創薬を進めております。 当社では、当社が継続企業(ゴーイングコンサーン)として成長し続けるために対処しなければならない課題を以下のように考えております。 (営業活動における課題) 当社は、国内外の製薬企業と友好的かつ経済的な相互関係(共同研究開発体制)を築いており、今後さらなる共同研究開発契約も見込まれています。滞りのない共同研究開発体制を維持・拡大するために研究開発体制の整備・充実と連動した戦略的な営業活動が重要だと考えております。 (研究開発活動における課題) 当社は、PDPSを保有・活用しており、現時点においては大きな技術的優位性があると考えております。また、PDPSより創出される特殊環状ペプチドの活用は大きな可能性を秘めております。現在、当社では特殊環状ペプチド医薬品とともに、特殊環状ペプチドをもとにしたPDCや低分子医薬品の開発を進めております。当社は、自社技術の優位性を確保し続けるため、国内外の製薬企業及び研究機関等との共同研究を推進しつつ、今後も自社内における研究開発及びその体制の強化を進めてまいります。 (内部管理・統制における課題) 当社は、継続企業(ゴーイングコンサーン)としての企業体質を構築するためには、コーポレート・ガバナンスの強化が重要な課題の一つであると認識しております。経営の効率化を図り、経営の健全性、透明性を高め、長期的、安定的かつ継続的に株式価値を向上させることが、株主の皆様をはじめ、すべてのステークホルダーの皆様から信頼をいただく条件であると考え、俊敏さも兼ね備えた全社的に効率化された組織についても配慮しながらも業務執行の妥当性、管理機能の効率性・有効性を心がけ、改善に努めてまいります。
経営成績・財政状態の概況
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/ 原文長 約2582文字
3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営成績 当事業年度において、当社独自の創薬開発プラットフォームシステムであるPDPSを活用した3つの事業戦略:①創薬共同研究開発契約、②PDPS技術ライセンス、③戦略的提携/自社創薬の拡充を進めてまいりました。 1つ目の事業戦略であるPDPSを活用した国内外の製薬企業との創薬共同研究開発契約については、2020年12月22日に、当社は武田薬品工業株式会社との間で、神経筋疾患領域における複数のPDC創製に関する包括的な共同研究及び独占的ライセンス契約を締結いたしました。神経筋疾患領域においては、疾患に対する理解が進んでいる一方、治療にあたっては全身に広く存在する標的組織に治療薬を届けることが必要であり、医薬品開発の大きな課題となっています。今回の契約では、当社とJCRファーマ株式会社が開発したトランスフェリン受容体結合ペプチドと武田薬品工業株式会社が選択した医薬品候補化合物によるPDC医薬品を創製することでこれらの課題に取り組み、神経筋疾患の治療薬において組織内分布プロファイルを向上させることを目標としております。本契約の締結に伴い、当社は、武田薬品工業株式会社から契約一時金を受領いたします。2020年11月24日に、当社はJanssen Pharmaceutical社との間で、2017年4月に開始した創薬共同研究開発プログラムにおいて、2つ目のプログラムがあらかじめ設定していたクライテリア(共同研究開発先と合意している生物活性及び物性等の基準の総称)を達成し、マイルストーンフィーを受領いたしました。当事業年度においても、創薬共同研究開発を進めている複数のパートナー企業から研究開発支援金を継続的に受領しております。 2つ目の事業戦略であるPDPS技術ライセンスについては、2020年12月23日に、当社はJohnson&Johnson傘下Janssen Pharmaceuticalグループ企業の一つであるJanssen Pharmaceutica社との間で、PDPSの非独占的ライセンス・技術移転許諾契約(以下 技術ライセンス契約)を締結いたしました。2020年12月17日に、当社は大鵬薬品工業株式会社との間で、PDPSの自動化プラットフォームを用いた運用に関して、大鵬薬品工業株式会社に対する非独占的ライセンス許諾契約を締結いたしました。…
セグメント関連
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/ 原文長 約506文字
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】 該当事項はありません。 (持分法損益等) 1.関連会社に関する事項 前事業年度 (自 2019年7月1日 至 2019年12月31日 ) 当事業年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日 ) 関連会社に対する投資の金額 1,900,000千円 691,445千円 持分法を適用した場合の投資の金額 1,636,380千円 294,927千円 持分法を適用した場合の投資損失の金額 140,711千円 729,057千円 (注)関連会社でありましたペプチスター株式会社について、持分割合が低下したため、同社は関連会社ではなくなっております。したがって、当事業年度の「関連会社に対する投資の金額」及び「持分法を適用した場合の投資の金額」には、当該関連会社に対する投資の金額及び持分法を適用した場合の投資金額を含めておりませんが、「持分法を適用した場合の投資損失の金額」には、当該関連会社であった期間における持分法を適用した場合の投資損失の金額を含めております。 2.開示対象特別目的会社に関する事項 当社は開示対象特別目的会社を有しておりません。
主要な顧客・販売先
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/ 原文長 約2134文字
3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先 前事業年度 (自 2019年7月1日 至 2019年12月31日 ) 販売高 (千円) 割合 (%) A社 345,833 33.3 B社 186,666 18.0 相手先 当事業年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日 ) 販売高 (千円) 割合 (%) 甲社 2,609,425 22.4 乙社 2,556,800 21.9 丙社 1,525,311 13.1 了社 1,393,636 11.9 (注)当社顧客との共同研究開発契約においては秘密保持条項が存在するため、社名の公表は控えさせて頂きます。 (2) 財政状態 当事業年度末における総資産は前事業年度末に比べ、8,449,388千円増加し、26,266,729千円となりました。この主な要因は、関係会社株式が1,208,555千円減少したものの、売掛金が5,342,968千円等増加したことによるものであります。 負債は前事業年度末に比べ、4,210,673千円増加し、5,049,724千円となりました。この主な要因は、未払法人税等の増加1,686,597千円、未払金の増加1,768,018千円等によるものであります。 純資産は前事業年度末に比べ、4,238,714千円増加し、21,217,004千円となりました。この主な要因は、自己株式が243,813千円増加したものの、当期純利益による利益剰余金が4,448,357千円等増加したことによるものであります。 (3) キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末に比べ162,636千円増加し、7,149,358千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の増加額5,342,968千円等があったものの、税引前当期純利益の計上6,020,025千円、投資有価証券評価損の計上956,251千円、減価償却費の計上559,201千円等により、1,732,733千円の収入となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、関係会社株式の取得による支出691,445千円、有形固定資産の取得による支出575,910千円等により、1,200,025千円の支出となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、新株予約権の行使による株式の発行による収入6,569千円があったものの、自己株式の取得による支出243,813千円により、237,244千円の支出となりました。 なお、前期は決算期変更の経過期間となることから、2019年7月1日から2019年12月31日までの6ヶ月間を対象とした決算となっております。…