事業の内容
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3 【事業の内容】 当社は持株会社として当社グループの経営管理を担当しております。当社グループの経営戦略の策定及びグループ内の経営資源の適正配分の実施によるグループシナジー効果の最大化を推進しております。 当社グループは当社と子会社2社で構成され、「企業活動を効率化し便利にする」を経営理念とし、現在は企業間取引分野での事業展開を行っておりますが、常に事業相互間でのシナジー効果ないしはリソースの共有を意識した事業展開を行うことを基本方針としております。「EC事業」、「フィナンシャル事業」の2つを報告セグメントとしており、サービス内容は以下のとおりです。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 (1) EC事業 EC事業は、アパレル及び雑貨を取り扱う企業間取引(BtoB)サイト「スーパーデリバリー」の運営を行っております。 スーパーデリバリーは、アパレルメーカー・雑貨メーカーである出展企業がサイトに掲載した商品を会員企業が購入するショッピングモール型のBtoBサイトです。メーカーが直接取引をするのが難しい中小規模企業に対する卸売を安心かつ効率的に行えるサービスです。国内向けサイトと海外向けサイト(SD export)の2つのサイトを主軸に運営しております。 ⅰ.国内向けサイト 中小規模小売店は販路拡大を考えるメーカーにとって魅力的なマーケットであるものの、(イ)小売店の信用リスクが比較的高い、並びに(ロ)売上規模の割に営業コストと管理コストがかかる、という問題があるため必ずしも積極的に販路拡大ができないのが現状であると考えております。 スーパーデリバリーでは、当社グループが会員小売店を集客、審査をしており、かつ、出展企業が会員小売店に対する与信リスクを回避するための仕組みを提供しているため、出展企業は、上記の問題を抱えずに中小規模小売店への新規販路拡大が可能になります。また、出展企業は、既に取引を行っている中小規模小売店を当社グループの運営するサイトでの取引に切り替えることで取引の効率化が可能になります。 会員小売店は当社グループの運営するサイトを利用することで上記(イ),(ロ)の理由により従来取引が難しかったメーカーと取引を行うことが可能になります。さらに、多数の出展企業の多様な商品情報の入手や、事務管理コストや仕入れのための交通費等のコスト削減等、効率的な仕入れが可能になります。 国内向けサイトは、当初、アパレルメーカー・雑貨メーカーと小売店を繋ぐ卸・仕入れサイトとして始まりました。…
経営方針・経営戦略・対処すべき課題
抽出本文
/ 原文長 約1089文字
(2) 経営環境・経営戦略等 近年、人手不足や働き方の変化などを背景に、企業の業務効率化やDXへの対応が一般化し、当社グループの事業領域であるBtoB分野の市場環境は成長軌道にあります。当社グループが事業を展開するEC及びフィナンシャルの市場規模はともに大きい一方で、それぞれのDXの浸透率は未だ低い状況にありますが、緩やかながらも着実に高まっており、企業のDXを推進する動きは今後ますます活発化することが予想されます。こうした事業環境は、当社グループの提供するサービスにとって追い風になるものと想定しております。 このような事業環境のもと、当社グループは、これまでEC事業「スーパーデリバリー」、フィナンシャル事業「Paid」、「URIHO」の各サービスの事業規模拡大に努めてまいりました。これにより、現在、約60万社の中小零細企業の顧客基盤を保有しております。中小零細企業という他社にはない企業層の顧客を多数保有していることに加え、顧客理解力、技術活用力、及び事業者データ・与信データ・取引データ等の他社にはないデータ資産という3つの強みを有しております。 当社グループは、これらの顧客基盤と強みを最大限に活かしてグループ全体を成長させていくため、長期ビジョンとして「ラクーンBtoBネットワーク」構想を掲げております。本構想は、各サービスの顧客をグループ共通顧客と捉え直し、グループサービス利用実績に応じた信用(与信額)の付与や、グループサービスを使いたくなる仕掛けを提供することでクロスセルを誘発し、小さな新しい会社でもお互い安心・便利に取引できる環境を多角的に提供するものであります。「事業規模の拡大(既存サービスの成長・新規サービスの増加)」と「グループ顧客化・クロスセル誘発」を掛け合わせることで、将来の指数関数的な成長を目指してまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、高い限界利益率を背景に成長投資を積極的に行うことで、すべての事業の売上成長を加速させ、中長期的に売上・利益のいずれも拡大させていくことを目指しております。2026年6月11日に公表した中期経営計画(2027年4月期~2029年4月期)において、最終年度である2029年4月期に、売上高10,300百万円、営業利益2,000百万円、営業利益率19.4%、調整後EBITDA2,450百万円、調整後EBITDA利益率23.8%を目標としております。また、積極的な株主還元をおこない、中期経営計画最終年度のROEは25.0%を目標としております。
対処すべき課題
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/ 原文長 約2913文字
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 全社的な課題 ラクーンBtoBネットワークの構想について 当社グループは、これまで企業間取引分野で事業を展開することで企業価値を向上させてまいりました。現在、EC事業で「スーパーデリバリー」、フィナンシャル事業で「Paid」、「URIHO」の3つのサービスを運営しており、各サービスの合計顧客数は約60万社となっております。中小零細企業という他社にはない企業層の顧客を多数保有しており、この獲得した顧客基盤を最大限に活かすことによりグループ全体を成長させていくことが課題であると認識しております。 この課題に対応するため、当社グループは長期ビジョンとして「ラクーンBtoBネットワーク」構想を掲げております。各サービスの顧客をグループ共通顧客と捉え直すことでグループサービス間の連携を強化し、グループサービスの利用実績に応じた信用(与信額)の付与や、貯まった与信額を活用したくなる仕掛けの提供等によりクロスセルを誘発することで、グループ顧客の顧客単価・LTVの最大化を図ってまいります。これにより、既存サービスの成長及び新規サービスの創出によって獲得したグループ顧客との取引を拡大させ、将来の指数関数的な成長の実現を目指してまいります。 ② BtoBネットワーク構想早期実現に向けた土台作りと実行 上記の全社的な課題に対応し、ラクーンBtoBネットワーク構想の早期実現を図るため、当社グループは、その土台作りと実行として以下の取り組みを実施してまいります。 a.経営管理機能の強化 成長戦略を機動的かつ着実に実行していくためには、経営管理機能の高度化が課題であると認識しております。この課題に対応するため、ROI・KPI管理を踏まえた投資意思決定の徹底、データ分析力の強化、及び全社戦略の推進に向けた社内の会議体の見直し等を進めることで、限られた経営資源を成長領域へ的確に配分してまいります。あわせて、専門人材の育成・採用等の人的資本への投資により、経営管理を支える基盤の強化に取り組んでまいります。 b.開発リソースの増強 当社グループはBtoBのDXを推進するサービス提供を行っております。各サービスの成長にはシステム面での一層の利便性、効率性の向上が不可欠でありますが、現状、根幹となるシステムを構築する開発体制が追い付かない側面があり、事業成長のボトルネックとなっております。今後も事業規模の拡大を継続していくためには、システム開発体制の増強が課題であると認識しております。この課題に対応するため、システム開発体制への投資を行い、より多くの開発を迅速に遂行していくためのリソース確保に取り組んでまいります。 c.…
経営成績・財政状態の概況
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4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概況は以下のとおりであります。 ① 財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末より 3,162,458千円増加 して 19,380,296千円 になりました。流動資産は、 2,998,510千円増加 して 16,311,467千円 になりました。増加の主な要因は、取引の増加に伴い売掛金が 1,853,613千円増加 したことと、自己株式の取得や配当金の支払による支出があったものの、転換社債型新株予約権付社債及び新株予約権の発行による資金調達をした結果、現金及び預金が 905,425千円増加 したことによるものです。固定資産は、 163,947千円増加 して 3,068,829千円 になりました。増加の主な要因は、投資有価証券が取得及び時価評価により 140,826千円増加 したことによるものです。 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末より 3,369,873千円増加 して 15,003,438千円 になりました。流動負債は 1,422,735千円増加 して 12,117,081千円 になりました。増加の主な要因は、取引の増加に伴い買掛金が 1,720,740千円増加 した一方で、返済により短期借入金が 300,000千円 減少したことによるものです。固定負債は 1,947,137千円増加 して 2,886,356千円 になりました。増加の主な要因は、転換社債型新株予約権付社債 2,000,000千円 を発行したことによるものです。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末より 207,415千円減少 して 4,376,858千円 になりました。減少の主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益 804,224千円 の計上により利益剰余金が増加した一方で、配当金の支払いにより利益剰余金が 470,574千円減少 したこと、ならびに自己株式の消却及び取得等により資本剰余金が 783,098千円減少 し、自己株式が 135,997千円減少 したことによるものです。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善に加え、政府の継続的な景気支援策を背景に、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で海外では、アメリカの関税施策の変更や中東情勢の緊迫化など、国際情勢は混迷を深めております。国内においても、こうした情勢を背景とした円安や原油高による物価上昇が進行するなど、依然として先行き不透明な状況が続きました。…
セグメント関連
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3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報 前連結会計年度(自 2024年5月1日 至 2025年4月30日 ) (単位:千円) 報告セグメント 調整額 (注)1 連結財務諸表 計上額 (注)2,3,4 EC事業 フィナンシャル 事業 売上高 外部顧客への売上高 3,562,903 2,535,501 6,098,405 6,098,405 セグメント間の内部 売上高又は振替高 324,858 324,858 △ 324,858 3,562,903 2,860,360 6,423,263 △ 324,858 6,098,405 セグメント利益 1,239,347 733,821 1,973,168 △ 718,443 1,254,725 セグメント資産 4,954,724 10,512,346 15,467,071 750,766 16,217,838 セグメント負債 3,537,663 9,287,845 12,825,508 △ 1,191,944 11,633,564 その他の項目 減価償却費 31,699 76,433 108,133 39,345 147,478 特別損失 149,590 149,590 149,590 有形固定資産及び 無形固定資産の増加額 28,301 127,249 155,551 46,459 202,010 (注) 1.セグメント利益の調整額 △718,443千円 には、各報告セグメントに配分していない全社収益及び全社費用が含まれております。なお、全社収益は、主に各事業報告セグメントからの経営指導料等であり、全社費用は報告セグメントに帰属しない一般管理費等であります。 2.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。 3.セグメント資産は、連結貸借対照表の資産合計と調整を行っております。 4.セグメント負債は、連結貸借対照表の負債合計と調整を行っております。…
主要な顧客・販売先
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/ 原文長 約2229文字
(3) 販売実績 ① 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称 当連結会計年度 (自 2025年5月1日 至 2026年4月30日 ) 前期比(%) EC事業 (千円) 3,899,926 109.5 フィナンシャル事業 (千円) 2,674,339 105.5 合計 (千円) 6,574,265 107.8 (注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 ② EC事業の販売実績を売上種類別に示すと、次のとおりであります。 売上種類別 当連結会計年度 (自 2025年5月1日 至 2026年4月30日 ) 前期比(%) システム利用料売上 (千円) 3,476,236 112.1 会員小売店向け売上(会費) (千円) 173,674 86.3 出展企業向け売上(基本料等) (千円) 220,683 94.6 その他 (千円) 29,332 105.1 合計 (千円) 3,899,926 109.5 ③ フィナンシャル事業の販売実績をサービス種類別に示すと、次のとおりであります。 売上種類別 当連結会計年度 (自 2025年5月1日 至 2026年4月30日 ) 前期比(%) Paid (千円) 1,110,435 115.6 URIHO (千円) 1,563,903 113.6 合計 (千円) 2,674,339 105.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成には経営者による会計方針の採用や、資産・負債及び収益・費用の計上及び開示に関する見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案して合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、EC事業、フィナンシャル事業ともに増加したことにより 6,574,265千円 (前期比 7.8%増 )となりました。…