事業の内容
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3【事業の内容】 当社グループは、当社(東邦化学工業株式会社)及び子会社8社で構成され、化学工業製品事業として、界面活性剤、樹脂、化成品、スペシャリティーケミカル等の製造販売を主たる業務とし、更にその他の事業として環境調査測定・分析業務、物流倉庫業務、市場調査等の業務を展開しています。 セグメントの区分ごとの事業の内容は次のとおりであります。 (1)界面活性剤 当社が製造販売するほか、連結子会社近代化学工業㈱で製造し当社に販売しており、連結子会社東邦化学(上海)有限公司で製造し当社及び連結子会社東邦化貿易(上海)有限公司に販売しています。また、東邦化貿易(上海)有限公司は当社及び東邦化学(上海)有限公司からの購入製品を販売しています。 (2)化成品 当社が製造販売するほか、連結子会社懐集東邦化学有限公司で製造販売し一部を当社 及びTOHO CHEMICAL(THAILAND)CO.,LTD.並びに恵州市東邦化学有限公司で購入しています。 また、東邦化学(上海)有限公司は製造を行っています。 東邦化貿易(上海)有限公司は当社と東邦化学(上海)有限公司及び懐集東邦化学有限公司からの購入製品を販売しています。恵州市東邦化学有限公司は製造販売を行っています 。 (3)樹脂・スペシャリティー ケミカル 当社が製造販売するほか、 連結子会社 東邦化学(上海)有限公司で製造し当社及び 連結子会社 東邦化貿易(上海)有限公司に販売しています。また、東邦化貿易(上海)有限公司は当社及び東邦化学(上海)有限公司からの購入製品を販売しています。 (4)その他 環境調査測定・分析業務を㈱横須賀環境技術センターが、物流倉庫業務を東邦化学倉庫㈱がそれぞれ行っています。また、東邦化貿易(上海)有限公司が市場調査等の業務を行っています。 当社グループの事業にかかわる位置付けの概要図は次のとおりであります。 (注)1 TOHO CHEMICAL(THAILAND)CO.,LTD.及び恵州市東邦化学有限公司は、実質的な支配関係にあるため、子会社とみなしています。 (注)2 旭東産業株式会社は、当連結会計年度において清算結了しております。
経営方針・経営戦略・対処すべき課題
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(2) 中期的な経営戦略 当社グループは、当連結会計年度(2020年3月期)を初年度とする「新三ヵ年中期経営計画」(以下、「新中計」という)に取り組んでおります。新中計に掲げた数値目標と課題は、(3)目標とする経営指標、(5)対処すべき課題に記載のとおりです。新中計では「スピードアップ」をキーワードとして、その実現に全力を挙げて取り組んでいます。 (3) 目標とする経営指標 新中計では、継続的な事業規模の拡大と収益性の向上、財務の健全性確保、資本の効率的な活用、株主の皆様への還元を重視し、下記の指標を数値目標としています。 数値目標(連結) <最終年度(2022年3月期)> 2019年3月期 実績 2020年3月期 実績 2022年3月期 計画 売上高 (百万円) 45,294 42,155 51,000 営業利益 (百万円) 2,200 2,006 3,000 売上高営業利益率 (%) 4.9 4.8 5.9 純資産額 (百万円) 13,089 13,580 17,000 自己資本比率 (%) 24.8 25.3 27.0 ROE (%) 15.5 10.4 10.0以上 1 株当たり配当額 (円) 12 15 20 (4) 経営環境 今後の経済の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により景気が急速に悪化しており、その回復がいつになるか見通せない、極めて厳しい状況にあります。当社グループの製品は、幅広い分野に使用されており、洗剤用一般洗浄剤等、現在の環境下でも売上が底堅い製品がありますが、自動車市場向け製品をはじめ、市況低迷の影響を受ける製品も多く、全社でみればマイナス影響は小さくありません。一方、原材料価格が足許低い水準で推移しており、この水準が続けば、利益面ではプラス材料となります。
対処すべき課題
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(5) 対処すべき課題 新中計(2020年3月期~2022年3月期)の重要課題と対応状況及び今後の対応につきましては以下のとおりです。 (最重要課題) ① 東邦化学(上海)有限公司の黒字化と第2期増設工事稼働後の事業を軌道に乗せる 東邦化学(上海)有限公司については、当連結会計年度に会社設立来初の通期での営業利益黒字化を達成しましたが、経常利益は為替差損の発生により遺憾ながら黒字化は果たせませんでした。同社においては、2020年8月に第2期増設設備が稼働いたしますので、減価償却費の更なる増加が見込まれますが、中国市場開拓の一層の強化、開発案件の早期実績化等を進め、新中計期間中には経常損益を黒字化させ、その維持・拡大を確実にするための基盤を固めます。 ② 生産性の改善 国内においては、生産性向上や省人化への取り組みを最重要課題として進めています。既存製品の製造方法の見直しや工程合理化が、香粧原料や溶剤、石油添加剤等の分野で大きな成果を挙げており、また、鹿島工場の貯槽増設等、必要な設備への投資も順次進めています。来期以降もこの動きを継続し、強化してまいります。 ③ 人材育成と全社の意識改革 人材育成と意識改革については、「スピードアップ」をキーワードに、生産性改善や開発テーマの実績化、新規市場開拓等の成功体験を通じて各社員の意識改革につなげる取り組みや、「適材適所」の観点からの人事ローテーションの活発化等に取り組んでいますが、道半ばであり、これを更に加速してまいります。 (その他重要課題) ① 電子情報産業向け需要増への増産体制の構築 電子情報産業向け需要増への増産体制の構築については、千葉工場における新プラント建設計画を2019年8月に決定し、2021年年央の完成を予定しています。併せて、十分な人的資源の確保を図るべく、既存プラントにおける省人化を進め、人員の配置転換を進めます。 ② 最適生産体制の構築 最適生産体制の構築については、各生産拠点の生産能力や生産コスト等の諸条件を考慮し、どの工場でどの製品を生産するのが最適かを適宜見直し、国内工場のみならず、東邦化学(上海)有限公司も含め、BCP対策も考慮に入れながら生産移管等を進めています。また、生産の最適化のために必要な設備投資も積極的に進めております。今後は、東邦化学(上海)有限公司の第2期増設設備も含めた最適生産体制の構築を進めてまいります。 ③ 海外市場開発 海外市場開発については、東邦化学(上海)有限公司の第2期増設設備の早期稼働率向上に向け、当社グループの総力を挙げて取り組んでまいります。アクリレート、香粧原料、土木建築用薬剤、繊維助剤等を中心に市場開発を進めておりますが、米中貿易摩擦や新型コロナウイルスによる中国経済へのマイナス影響は大きく、足許はたいへん厳しい環境下にあります。…
経営成績・財政状態の概況
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3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、上半期は個人消費や企業の設備投資が堅調に推移し、緩やかな回復が続きました。しかし、下半期は外需の低迷などを背景に製造業の生産活動に足踏みがみられ、景気の停滞感が強まりました。更に2020年に入ると、新型コロナウイルスが中国で猛威を振るった後、世界中に拡大し、景気を大幅に下押しする厳しい状況となっています。 化学業界におきましても、海外経済の減速による全般的な需要の鈍化や、米国で生産が本格化したシェールガス由来の安価な製品の市場への流入によって、世界的な需給バランスが悪化する厳しい環境となりました。加えて新型コロナウイルスの感染拡大後は需要が一段と減退し、そのマイナス影響は当面続くものと見込まれます。 このような経営環境下、当社グループの当連結会計年度の売上高は、中国の景気減速等によって製品需要が総じて弱含みで推移したことや、原材料価格の低下に伴う売価の低下により、 前期比3,139百万円 、 6.9%減収 の 42,155百万円 となりました。 利益面は、減収の影響を原材料価格の低下でカバーしたものの、減価償却費や人件費等の固定費負担の増加を補うには至らず、当連結会計年度の営業利益は前期比 194百万円減益 の 2,006百万円 、経常利益は前期比 214百万円減益 の 1,679百万円 となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、非連結子会社の旭東産業㈱を清算したことによる子会社清算益等の計上があった一方、前期あった関係会社出資金評価損の税務上の損金算入による法人税等の額の減少がなかったため、 前期比529百万円減益 の 1,378百万円 となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりです。 (金額:百万円、率:%) セグメント 売上高 営業利益又は営業損失(△) 2019年 2020年 2019年 2020年 3月期 3月期 増減率 3月期 利益率 3月期 利益率 界面活性剤 24,398 23,181 △5.0 1,403 5.8 1,257 5.4 樹脂 3,327 3,060 △8.0 74 2.2 129 4.2 化成品 6,068 5,059 △16.6 214 3.5 136 2.7 スペシャリティーケミカル 11,383 10,767 △5.4 342 3.0 392 3.6 報告セグメント小計 45,178 42,069 △6.9 2,036 1,915 その他 335 293 △12.4 33 10.…
セグメント関連
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3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報 前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) (単位:百万円) 報告セグメント その他 (注)1 合計 調整額 (注)2 連結損益 計算書 計上額 (注)3 界面 活性剤 樹脂 化成品 スペシャ リティー ケミカル 売上高 外部顧客への売上高 24,398 3,327 6,068 11,383 45,178 116 45,294 45,294 セグメント間の内部売上高又は振替高 219 219 △ 219 24,398 3,327 6,068 11,383 45,178 335 45,514 △ 219 45,294 セグメント利益 1,403 74 214 342 2,036 33 2,070 130 2,200 (注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、環境調査測定・分析及び物流倉庫業務等を含んでおります。 2.セグメント利益の調整額 130百万円には、棚卸資産の調整額 93百万円等が含まれております。 3.セグメント利益は、連結損益計算書計上額の営業利益と調整を行っております。 4.資産については、セグメントごとの配分は行っておりません。 当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) (単位:百万円) 報告セグメント その他 (注)1 合計 調整額 (注)2 連結損益 計算書 計上額 (注)3 界面 活性剤 樹脂 化成品 スペシャ リティー ケミカル 売上高 外部顧客への売上高 23,181 3,060 5,059 10,767 42,069 86 42,155 42,155 セグメント間の内部売上高又は振替高 207 207 △ 207 23,181 3,060 5,059 10,767 42,069 293 42,362 △ 207 42,155 セグメント利益又は損失(△) 1,257 129 136 392 1,915 △ 1 1,914 91 2,006 (注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、環境調査測定・分析及び物流倉庫業務等を含んでおります。 2.セグメント利益又は損失(△)の調整額 91百万円には、棚卸資産の調整額 50百万円等が含まれております。 3.セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書計上額の営業利益と調整を行っております。 4.資産については、セグメントごとの配分は行っておりません。
主要な顧客・販売先
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2 主要な相手先別の販売実績は、総販売実績に対する割合が10%未満のため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討 (当社グループの当連結会計年度の経営成績等の状況について) 売上高は、中国の景気減速等によって製品需要が総じて弱含みで推移したことや、原材料価格の低下に伴う売価の低下により、前期比3,139百万円、6.9%減収の42,155百万円となりました。 セグメント別の売上構成は、界面活性剤55.0%(前期は53.9%)、樹脂7.3%(同7.3%)、化成品12.0%(同13.4%)、スペシャリティーケミカル25.5%(同25.1%)、その他0.2%(同0.3%)となっております。 売上総利益は、原材料価格の低下により売上総利益率が17.5%と前期比1.2%上昇したものの、減収の影響により、前期比11百万円減益の 7,360百万円 となりました。 販売費及び一般管理費は、人件費や公租公課等の増加を主因に3.5%増加しました。その結果、営業利益は194百万円減益の 2,006百万円 となりました。 営業外損益は、326百万円のマイナス(前期は306百万円のマイナス)となり、その結果、経常利益は、前期比214百万円減益の1,679百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、非連結子会社の旭東産業㈱を清算したことによる子会社清算益等の計上があった一方、前期あった関係会社出資金評価損の税務上の損金算入による法人税等の額の減少が当期はなかったため、前期比529百万円減益の 1,378百万円 となりました。 (当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について) 外部要因として、お取引先の業界の景況と原材料価格の動向、内部要因として東邦化学(上海)有限公司の業績の動向が挙げられます。 当社のお取引先は、幅広い業界に亘っており、各業界の景況並びにそこでのお取引先の業績の状況が販売実績に影響します。当連結会計年度は、米中貿易摩擦に伴う海外経済の減速や2020年年初からの新型コロナウイルス感染拡大の影響により、多くの業界で需給関係が悪化し、売上高は大幅に減少しました。 原材料価格の動向につきましては、当社グループの主要原料は、原油(ナフサ)由来のものが多く、原油価格(ナフサ価格)の動向に大きく左右されますが、当連結会計年度は原油価格が2019年3月期と比較して低い水準で推移した結果、売上原価は大幅に減少し、売上総利益は小幅な減少にとどまりました。…