事業の内容
抜粋表示
/ 原文長 約2881文字
3【事業の内容】 1.当社グループの事業目的と事業概要 当社は、製造業におけるプロダクトライフサイクル(製品製造工程)において、廃棄物の再資源化を行い、これまでの製造工程とは異なる新たなマテリアルサイクル(材料・物質の循環)を形成し、社会の持続的発展に寄与することを目的として設立されております。そのため当社の社名には、従来の物の流れを逆転させ(Inverse)、資源として精製する(Refine)という思いが込められております。 ・当社事業目的のイメージ図 当社グループは、当社及び連結子会社2社(株式会社ジーエムエス、リファインマテリアル株式会社)で構成し、上述のとおり廃棄物の再資源化を目的とした事業展開を行っており、現在の事業区分は再生樹脂製造販売事業並びに産業廃棄物処理事業となっております。 再生樹脂製造販売事業においては、設立当初から使用済みカーペットタイルの再資源化に着目しており、廃棄されたカーペットタイルに対して当社グループの独自技術により再生処理を行い再度カーペットタイルの製造に利用できる合成樹脂製品として販売しております。また直近では、カーペットタイルの再資源化により排出されるナイロンを利用して、製鉄所で使用する製鋼副資材を生産、販売する事業や、使用済みの漁網やエアバッグの工場端材を再資源化して、再生ナイロン樹脂製品として販売する事業、廃棄物処理設備の販売や廃棄物処理問題の課題解決に向けたコンサルティングを行うソリューション事業など、再資源化事業における領域の拡大を図っております。 産業廃棄物処理事業は主として、首都圏で排出される建築系廃棄物の収集運搬・中間処理を行っております。 当社グループでは、再生樹脂製造販売事業を当社及びリファインマテリアル株式会社が行っており、産業廃棄物処理事業を株式会社ジーエムエスで行っております。 2.各事業の特長 (1)再生樹脂製造販売事業 再生樹脂製造販売事業は、主として使用済みカーペットタイルを当社独自技術により再生処理を行い合成樹脂製品として販売しておりますが、現在ではカーペットタイルの再生処理のみならず、その他の廃材についても再生処理、販売を開始しております。 以下に当社及びリファインマテリアル株式会社それぞれが製造する、再生樹脂の製造工程及びその特長について記載します。 (カーペットタイル再生処理の特長) 当事業は、製造業としての側面に加えて産業廃棄物の中間処理事業としての側面も有しております。そのため当事業にかかる売上は、当社における使用済みカーペットタイルの受け入れ時に処理受託料として計上されるもの及び再生樹脂のカーペットタイルメーカー等への販売時に計上されるものがあります。 使用済みカーペットタイルの受け入れに関しては、産業廃棄物処理業者への営業活動を行っております。…
経営方針・経営戦略・対処すべき課題
抽出本文
/ 原文長 約697文字
1.経営方針 当社は、「素材再生企業として新しい産業を創出し、社会の持続的発展に寄与することを目指す」という企業理念のもと、これまで廃棄されていた生産物を再生させる事(REFINE)で、従来とは逆の流れ(INVERSE)の事業を創造します。 2.経営環境 当社グループを取り巻く環境としては、 少子化に伴う労働人口の減少による人手不足、海外における通商問題の動向や米国の政策動向、またその影響等不確実性があり、引き続き注視すべき状況が続くものと考えられます。とくに、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大は収束の見通しが立たず、その影響による経済活動の停滞も今後の回復状況が見通せない状況となっており、2021年に延期された東京オリンピックもその開催が実現するかどうか予断を許さない中で、当社グループの事業領域に関わる市場においては、不動産・建築市場への影響が懸念されるところとなっております。 このような環境の中、昨今の廃プラ処理問題、海洋ゴミ問題への社会的な関心の高まりは当社グループにとっては追い風であり、これらの課題解決は当社グループの事業領域そのものであります。社会の課題をRefineすることで価値を生み出す、すなわち廃棄物のリサイクルという枠にとらわれることなく社会的な課題の解決によって価値を生む、低価値・マイナス価値のものをRefineすることで新たな価値を創り出すことに取り組んで行きたいと考えております。環境問題などの社会的課題は“ビジネスの力”によって解決することで持続可能となるという信念のもと、新しい資源を生み出すことで結果として社会貢献することを目指してまいります。
対処すべき課題
抜粋表示
/ 原文長 約3008文字
3.優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後ますます競争激化が予想される中、廃棄物リサイクル先進企業として業界をリードしていくために、当社グループとしては以下の内容を優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題として認識しております。 (1)再生樹脂販売製造事業にかかる課題について a.使用済みカーペットタイルの安定的確保について 再生樹脂製造販売事業において、再生樹脂生産量は建設系産業廃棄物である使用済みカーペットタイルの調達量に依存しております。ゆえに再生樹脂を安定的に生産するためには、使用済みカーペットタイルの安定的な調達ルートの確保が必要となります。具体的な施策として、既存取引先からの搬入数量の増加を図るための営業提案を行うとともに新規取引先開拓を図ってまいります。 b.販売数量の拡大について グリーン購入法の特定調達品目やエコマークの基準改定の影響から、各カーペットタイルメーカーからの当社グループ製品に対する引き合いが増えているものと認識しております。当社グループとしては、今後も当社グループ製品に対する引き合いが引き続き増加すると想定しており、増加した需要に対応できるよう、生産能力を増強し、販売数量の拡大を図ってまいります。 c.販売価格の向上について 環境対応製品の市場拡大に伴い、当社グループの製品に対する需要は拡大しており、当社グループの製品の販売価格向上を目指す環境が整ってきていると認識しております。当社グループでは、更なる当社製品の品質改善を行うことで当社グループの製品の価値を高めつつ、この環境を活かして、収益性の更なる向上を図ってまいります。 d.コスト競争力の強化について 今後競争の激化も予想される中、当社グループとしては以下のようなコスト削減策を講じてまいります。 ① 回収した使用済みカーペットタイルのうち廃棄処分品を減少することによる歩留りの向上及び生産ライン稼働率の向上を図ります。 ② 生産工程の効率化による人件費の圧縮等による原価低減を図ります。 ③ 産業廃棄物処理事業と協業して使用済みカーペットタイルの撤去から再生樹脂製造までの一貫実施を拡大することで、使用済みカーペットタイルの選別作業の削減とこれに伴う原価低減を図ります。 ④ 再生樹脂製造販売事業で使用する生産設備及びプロセスの多くが当社独自の仕様であり、設備導入及び本番運用において、予期せぬトラブルや故障が起こる可能性があります。突発的な設備トラブルに係るリスクを最低限に抑えるため、日常的に生産設備の保守・メインテナンスに努めるとともに、設備補修技術の蓄積も行ってまいります。 e.…
経営成績・財政状態の概況
抜粋表示
/ 原文長 約2850文字
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度において当社グループは、産業廃棄物処理事業において基盤となる事業を展開しつつ、今後の成長の核となる再生樹脂製造販売事業の事業領域の拡大に向けて、持続的な成長のための事業基盤の強化、推進に努めてまいりました。 また、更なる事業領域の拡大に向けて積極的に研究開発投資を継続するとともに、グループ各事業の収益管理及びコーポレート機能強化を目的として当連結会計年度より導入した事業部制が機能した結果、各事業部の業績向上に貢献しております。とくに、ソリューション事業では第2四半期に大型プラント販売の実績を上げ、新たな収益源となっており、当連結会計年度の売上高は過去最高額となりました。 再生樹脂製造販売事業においては、緊急事態宣言に伴う外出自粛により、建設業界全般として現場作業員の安全面から工事の中止・延期が発生し、ホテルやオフィス等のリニューアル工事で発生する廃タイルカーペットの受入処理量が第4四半期において減少いたしました。また、当社のリサイクル材料の大部分はタイルカーペットをはじめとする床材製品の原料となりますが、新型コロナウィルスの影響を受けたホテルやその他施設への投資が減少し、これら床材製品の需要が落ち込み、リサイクル材料の販売量が減少いたしました。 産業廃棄物処理事業においては、住宅の建設・リノベーション業界において中国からの住設部材の調達が滞り、また緊急事態宣言に伴う建設工事の中止・延期が発生し、当社グループの受注した産廃回収予定の工事が中止・延期となる案件が発生しました。さらに、 顧客訪問を伴う営業活動の停滞により、新規受注が減少いたしました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ241,122千円減少し、2,872,032千円となりました。当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ26,353千円増加し、2,534,812千円となりました。当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ267,474千円減少し、337,220千円となりました。 b.経営成績 売上高 2,694,690 千円(前年同期比 6.…
セグメント関連
抽出本文
/ 原文長 約848文字
4.報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項) (単位:千円) 売上高 前連結会計年度 当連結会計年度 報告セグメント計 2,538,380 2,708,563 セグメント間取引消去 △12,081 △13,873 連結財務諸表の売上高 2,526,299 2,694,690 (単位:千円) 利益 前連結会計年度 当連結会計年度 報告セグメント計 △84,562 16,699 全社費用(注) △232,501 △267,093 セグメント間消去 64,622 72,146 未実現利益の調整額 △2,916 △338 連結財務諸表の営業損失 △255,357 △178,586 (注)全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費及び技術試験費であります。 (単位:千円) 資産 前連結会計年度 当連結会計年度 報告セグメント計 3,081,602 3,333,942 セグメント間の債権の相殺消去 △200,764 △606,090 全社資産(注) 246,145 152,647 未実現利益の調整額 △13,828 △8,466 連結財務諸表の資産合計 3,113,154 2,872,032 (注)全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない現金及び預金等であります。 (単位:千円) その他の項目 報告セグメント計 その他 調整額 連結財務諸表計上額 前連結 会計年度 当連結 会計年度 前連結 会計年度 当連結 会計年度 前連結 会計年度 当連結 会計年度 前連結 会計年度 当連結 会計年度 減価償却費 176,204 205,760 207 60 176,411 205,821 有形固定資産及び無形固定資産の増加額 338,776 195,092 △140 338,636 195,092 (注)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は、報告セグメントに帰属しない全社資産の増加額及び未実現利益の調整額であります。
主要な顧客・販売先
抜粋表示
/ 原文長 約5766文字
3.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先 前連結会計年度 (自 2018年7月1日 至 2019年6月30日) 当連結会計年度 (自 2019年7月1日 至 2020年6月30日) 金額(千円) 割合(%) 金額(千円) 割合(%) 住友商事株式会社 246,283 9.7 93,976 3.5 株式会社スミテックス・インターナショナル 151,974 5.6 (注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、次のとおりであります。 a. 財政状態 (資産合計) 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末(以下「前年度末」という)に比べ241,122千円減少の2,872,032千円 (前年度末は 3,113,154 千円) となりました。 流動資産は 955,457 千円となり、前年度末と比べ 155,219 千円減少しております。これは主として現金及び預金が 58,799千円増加 、 受取手形及び売掛金が70,373千円減少、 商品及び製品が 46,035千円減少 、 未収還付法人税等が81,772千円減少 したことによるものです。 固定資産は1,876,545千円となり、前年度末と比べ67,855千円減少しております。これは、主として有形固定資産が17,782千円減少、投資その他の資産が50,753千円減少したことによるものです。 繰延資産は40,030千円となり、前年度末と比べ 18,046 千円減少しております。これは、開業費 の償却18,046千円 によるものです。 (負債合計) 当連結会計年度末の負債合計は、前年度末に比べ26,353千円増加の2,534,812千円 (前年度末は 2,508,459 千円) となりました。 流動負債は 694,373 千円となり、前年度末と比べ 149,513千円減少 しております。これは、主として支払手形及び買掛金が 138,072千円減少 、 短期借入金が75,001千円増加、未払金が59,805千円減少 したことによるものです。 固定負債の残高は 1,840,438 千円となり、前年度末と比べ 175,866 千円増加しております。これは、主として長期借入金が 142,228 千円増加したことによるものです。…