事業の内容
抽出本文
/ 原文長 約704文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は当社(株式会社医学生物学研究所)と子会社5社及び関連会社1社・1組合で構成されており、当社セグメントは試薬事業と投資事業に大別されます。試薬事業は臨床検査薬事業とLSTR事業 (ライフサイエンス・トランスレーショナルリサーチ:Life Science Translational Research) に分類され、臨床検査薬及び基礎研究に関する試薬の研究・開発ならびに製造、販売を主な事業としているほか、これらに関連する各種機器、器具の販売も行っております。子会社及び関連会社においては遺伝子検査薬の開発、病理標本の作製や病理診断の受託のほかに、バイオ関連企業への投資や技術提携の斡旋等を行っております。子会社及び関連会社の名称については、「4 関係会社の状況」をご参照ください。 なお、以下の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 区分 主な分類 1.試薬事業 臨床検査薬事業 免疫・血清学検査試薬 自己免疫疾患検査試薬 がん関連検査試薬 企業向けマテリアル その他免疫・血清学検査試薬 遺伝子検査試薬 がん関連検査試薬 感染症検査試薬 その他遺伝子検査試薬 LSTR事業 基礎研究用試薬 抗体・ツール 蛍光タンパク関連試薬 その他基礎研究用試薬 テトラマー試薬 MHCテトラマー その他 2.投資事業 ベンチャーキャピタルによるファンドを通じたベンチャー企業への投資・育成 (事業系統図) ※1 親会社 ※2 親会社の子会社 ※3 連結子会社 ※4 持分法適用関連会社
経営方針・経営戦略・対処すべき課題
抜粋表示
/ 原文長 約3391文字
(3) 中長期的な経営戦略等 当社グループは、2024年度に向けて革新的な診断技術や製品を国内事業に留まらず、海外事業拡大、新規事業創出に積極的に投入することで企業価値を最大化し、人々の健康と医療の発展に貢献することで、グローバルニッチトップ企業を目指しています。LSTR事業を通じた知見を基に、疾患の発症、早期診断、薬剤選択、有効性・有害事象の評価、及び治療の予後モニターなど治療と関連したバイオマーカー、更にはコンパニオン診断薬などの先端領域に注力した研究開発を推進します。 医療技術の進歩を的確に捉えていち早く先端診断分野で製品を上市していくためには、自前主義だけでは、その達成が困難になってきています。アカデミアとの共同研究による製品開発シーズへのアクセスだけでなく、異業種企業との提携による当社技術とシナジーのある新規事業・サービス、オープン・イノベーションへの参画など、社外との戦略的連携が必要と認識しています。 中期的な事業戦略に関しては、国内市場堅持、海外事業拡大及び新規事業創出を掲げています。併行して、高品質な製品供給体制の基盤を構築すべく、革新的な診断技術や製品の創出、製造及び品質管理体制の盤石化、薬事臨床体制の強化に努めます。(図.新中期事業戦略と施策:Next Stage 2020-2024 をご参照ください) 図.新中期事業戦略と施策:Next Stage 2020-2024 ① 方針と施策:事業 a.国内市場の堅持 国内では、自己免疫疾患やがん領域の臨床検査薬に引き続き注力していきます。自己免疫疾患やがん領域において自己抗体や抗原を検出する免疫・血清学検査試薬(MESACUPシリーズ、ステイシアMEBLuxシリーズ)を柱として企業成長を遂げてきました。長年にわたり製品の品質や信頼によって競合製品群から市場を堅守してきましたが、競合他社による新製品発売や価格競争が厳しくなっております。 この様な状況下、当社は、この免疫・血清学検査試薬を技術革新によって画期的製品を開発・発売すること、あるいは、免疫・血清学検査試薬に関連する新規な事業あるいはサービスを創出することが重要課題と認識しています。遺伝子検査試薬は免疫・血清学検査試薬に続く第2の柱として製品群を発売してきました。既存の遺伝子検査製品に加え、がん関連及び感染症関連の新たな診断項目の開発によって製品群を充実させ、事業を成長させます。 免疫・血清学検査試薬及び遺伝子検査試薬の両事業共に、新規パイプラインを計画通りに開発・薬事承認取得して発売することが喫緊の課題です。 b.中国事業の強化 中国では、当社子会社である北京博尓邁生物技術有限公司(MBLB)が基礎研究用試薬やJSRの企業向け臨床検査試薬用マテリアルを中国市場で販売しています。…
対処すべき課題
抜粋表示
/ 原文長 約2732文字
(5) 経営方針・戦略を実現する上で優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題の内容とその対処方針 ① 製品開発戦略・事業化戦略を立案、実行する機能 新規の製品開発や事業化においては、ライフサイエンス産業の動向(医療の動向、科学・技術、知財、製品化、薬事及びその他の規制対応、必要とされる製品・サービス)を的確にとらえ、時代と市場のニーズにマッチした迅速な製品開発やサービスの提供が重要と考えています。そのためには、製品開発戦略を立案、実行する機能が必要と認識しています。製品開発戦略における課題は、画期的な製品開発と継続的な製品発売があげられます。当社製品を海外市場で販売するだけではなく、JSRライフサイエンス事業に属するグループ企業各社の米国、欧州、中国拠点からの最先端の情報や、マーケティング活動から得られた情報に基づいた新製品の開発も目指しています。 JSRライフサイエンス事業を統括するJSR Life Sciences, LLC(米国、2019年1月1日設立)及びJSRグループ企業各社の注力する分野のシナジー創出により、JSRグループ各社との協業を最大化して成果を出すことが喫緊の課題です。免疫システムを利用した創薬支援事業、コンパニオン診断薬の受託開発サービスなど新規事業を実現してまいります。 ② 中国市場への展開強化 当社の販売する臨床検査薬は、中国、米国、欧州など国・地域ごとに体外診断用医薬品として認可あるいは認証を受けた後に販売可能となります。日本で開発した新製品を海外でも遅延なく認可・認証を取得して発売することが重要課題と捉えています。国・地域ごとに薬事規制当局が要求する認可・認証要件、及び販売戦略や価格などの市場ニーズに精通した人財を育成していくことが、グローバル化の必要条件と認識しています。 当社は、中国市場において、現在の診断薬原料の供給から、将来は現地化の推進により診断薬メーカーとして事業を拡大することに注力します(図.診断薬製品のバリュー・プロセス(中国)をご参照ください)。中国子会社のMBLB及びMBLHとの緊密な連携の下で、日本から中国への製造技術の移管を行うと同時に、中国薬事許認可を取得する能力を向上させて、両社を中国の診断薬企業に発展させていきます。 図.診断薬製品のバリュー・プロセス(中国) ③ 高品質な製品の安定生産と供給 a.当社グループでは、ISO13485 品質方針として以下の3つを定めています。 ⅰ)品質マネジメントシステムの有効性の維持、継続的な改善を図り、顧客の視点に立った品質を提供すること ⅱ)顧客からの情報に耳を傾け、丁寧且つ迅速に対応すること ⅲ)法令・規制要求事項の遵守を最優先し、安全で安心な製品とサービスを提供すること b.…
経営成績・財政状態の概況
抜粋表示
/ 原文長 約3745文字
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の概要 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用環境の改善など引き続き緩やかな回復基調にある一方で、過度の人手不足による国内経済への影響や、米国による保護主義政策の長期化懸念、中東情勢の不安定化や北朝鮮情勢の緊迫化など地政学的リスクの高まりなどから、依然として先行きの不透明な状況が続いております。 このような状況のもと、当連結会計年度の業績は、売上高92億29百万円(前期比12.8%増)、営業利益13億34百万円(前期比173.1%増)、経常利益13億26百万円(前期比140.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益12億66百万円(前期比299.9%増)となりました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 (ア)試薬事業 当連結会計年度における試薬事業の売上高は 91億75百万円 (前期比 13.0%増 )、 セグメント利益は13億25百万円 (同 176.3%増 )となりました。 1)臨床検査薬事業 臨床検査薬事業は、医療技術の進歩により 先進的な 医薬品が登場するなど患者さんに福音となる一方で、 わが国の公的医療保険制度を維持するための 医療費抑制政策推進の影響や、海外企業参入を中心とした競合激化など、引き続き厳しい経営環境が継続しております。 このような状況下、 免疫・血清学検査試薬は、 国内市場では、 当社主力製品である自己免疫疾患検査試薬 の売上が堅調に推移し、前期に用手法から自動化機器対応試薬へとバージョンアップしたがん関連検査試薬がユーザーのニーズを取り込み売上が伸長したこと、中国市場では、JSR製品 や 中国子会社が現地診断薬メーカー向けに製造する診断薬原料 といった 企業向けマテリアルの販売が大幅に伸長 したことなどから、前期比9.2%増の59億72百万円となりました。 臨床検査薬事業の第2の柱として製品群を発売している遺伝子検査試薬は、前期に発売した 「MEBGEN RASKET TM -Bキット」および「MEBRIGHT TM NUDT15 キット」の売上が好調であったことから、 前期比42.1%増の20億39百万円 となりました。 この結果、 臨床検査薬事業の売上高は、前連結会計年度より11億9百万円(16.1%)増収の80億12百万円となりました。 2) LSTR事業 LSTR事業は、中国市場において広大な国土と急速にデジタル化が進んでいる市場特性を勘案してデジタルマーケティングを推進しており、テトラマー試薬を中心に売上が伸長しました。国内市場はアカデミアを中心に基礎研究用試薬の購買力の沈滞化傾向が継続したことに加え、前期に製品ポートフォリオの見直しを行った影響から売上はやや低調となりました。…
セグメント関連
抽出本文
/ 原文長 約882文字
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報 前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) (単位:千円) 報告セグメント 合計 調整額 連結財務諸表 計上額 (注) 試薬事業 投資事業 売上高 外部顧客への売上高 8,122,596 60,000 8,182,596 8,182,596 セグメント間の内部売上高又は振替高 8,122,596 60,000 8,182,596 8,182,596 セグメント利益 479,670 8,891 488,562 488,562 セグメント資産 9,484,868 523,785 10,008,654 10,008,654 その他の項目 減価償却費 347,751 307 348,059 348,059 のれんの償却額 323 323 323 有形固定資産及び無形固定資産の増加額 505,872 1,332 507,205 507,205 (注)セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と一致しております。 当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) (単位:千円) 報告セグメント 合計 調整額 連結財務諸表 計上額 (注) 試薬事業 投資事業 売上高 外部顧客への売上高 9,175,857 54,000 9,229,857 9,229,857 セグメント間の内部売上高又は振替高 9,175,857 54,000 9,229,857 9,229,857 セグメント利益 1,325,189 9,312 1,334,502 1,334,502 セグメント資産 10,966,060 512,277 11,478,337 11,478,337 その他の項目 減価償却費 379,291 426 379,717 379,717 のれんの償却額 156 156 156 有形固定資産及び無形固定資産の増加額 397,322 397,322 397,322 (注)セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と一致しております。
主要な顧客・販売先
抜粋表示
/ 原文長 約4042文字
4) 販売実績 セグメントの名称 当連結会計年度 金額(千円) 前期比(%) 1.試薬事業 (1)臨床検査薬事業(合計) (8,012,106) (16.1) 1)免疫・血清学検査試薬(小計) (5,972,142) (9.2) ①自己免疫疾患検査試薬 2,504,111 4.5 ②がん関連検査試薬 794,473 13.2 ③企業向けマテリアル 1,837,197 42.4 ④その他免疫・血清学検査試薬 836,359 △22.4 2)遺伝子検査試薬(小計) (2,039,964) (42.1) ①がん関連検査試薬 1,353,448 26.1 ②感染症検査試薬 227,397 3.7 ③その他遺伝子検査試薬 459,117 220.7 (2)LSTR事業(合計) (1,163,751) (△4.6) 1)基礎研究用試薬(小計) (972,485) (△6.4) ①抗体・ツール 654,305 △11.9 ②蛍光タンパク関連試薬 81,020 6.2 ③その他基礎研究用試薬 237,159 7.8 2)テトラマー試薬(小計) (191,265) (5.4) ①MHCテトラマー 165,978 8.1 ②その他 25,287 △9.2 試薬事業計 9,175,857 13.0 2.投資事業 バイオ関連企業への投資事業 54,000 △10.0 投資事業計 54,000 △10.0 報告セグメント計 9,229,857 12.8 (注)1. 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先 前連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) 当連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) 販売高(千円) 割合(%) 販売高(千円) 割合(%) 株式会社スズケン 2,156,628 26.4 2,408,478 26.1 東邦薬品株式会社 1,111,491 13.6 1,248,107 13.5 アルフレッサ株式会社 1,042,156 12.7 1,172,543 12.7 2.上記の金額には、セグメント間の内部売上高又は振替高は含まれておりません。 3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析は次のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。…