事業の内容
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3 【事業の内容】 当社は世界的にも成長が続いているEC市場において、市場の変化に対応しつつ進化成長し続けてきたHamee株式会社から、同社のプラットフォーム事業を会社吸収分割の方法により承継し2022年8月に実質的な事業を開始いたしました。 クラウド(SaaS)型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」をメインサービスとして、EC事業者の受注・在庫・出荷の一元管理を行うOMS(Order Management System)というニッチな分野で、年間1兆3,500億円の流通総額を築くまでに成長し、顧客基盤(契約社数)においてトップクラスの実績を築いてまいりましたが、2026年4月に当社は新たにVision「Commerce OS for the Agent Era」を定め、ニッチな分野から市場を広げるべく、「Commerce OS」となることを目指して事業を展開しております。 (1) 事業の概要 (ⅰ)ネクストエンジン事業 当社のメインとなるサービスで、主に自社サイトやECショッピングモール等でインターネット通販を展開するEC事業者向けに、ネットショップ運営に係る受注処理や在庫管理等の業務を可能な限り自動化すると同時に、管理システムの異なる複数のECモールのデータを自動で取り込むことで複数店舗の受注処理や在庫状況を一元管理できるクラウド(SaaS)型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」を開発・提供しております。 ネクストエンジンは、EC事業者に対して、メール自動対応、受注伝票一括管理、在庫自動連携(各店舗の在庫数を一致させる機能)、商品ページ一括アップロード等の機能を提供し、ネットショップ運営の業務プロセスの自動化を進め、EC事業者の経営効率向上を支援するクラウド(SaaS)型システムであります。異なるインターネットショッピングモールに出店した複数のネットショップの管理を一元化したり、複数のネットショップの在庫数表示を同期させたりする機能を持つことから、特に複数のネットショップを運営するEC事業者には利点があります。 ネクストエンジンには、メイン機能(標準仕様)とアプリケーション(拡張機能、以下「アプリ」といいます。)があり、ユーザーはニーズに合わせて機能を使い分けることが可能となっております。メイン機能はEC事業者の利便性に資する標準的な機能がワンパッケージで搭載されており、アプリはそれ以上の、企業ごとに異なる店舗管理や店舗運営の方法に合致させるためのオプションと位置付けられています。また、受託開発サービス、ネクストエンジンオーダーメイドにより個別企業向けの業務アプリを開発、提供しております。…
経営方針・経営戦略・対処すべき課題
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/ 原文長 約1503文字
(1) 経営方針 当社は、「EC事業者のデータがAIに正しく読まれなければ、どれほど優れた商品も選ばれない」という課題認識のもと、自社の役割を再定義し、新たなVision「Commerce OS for the Agent Era」およびMission「Build the Invisible Engine」を策定いたしました。 Vision「Commerce OS for the Agent Era」に従い、あらゆるEC事業者が消費者に向けて磨いてきた「商品への想い」や「細部へのこだわり」等の定性的な価値をAIエージェントが正しく評価できる「信頼できるデータ」へと翻訳する、エージェント時代の「Commerce OS」となることで、EC事業者の受注・在庫・出荷の一元管理を行うOMS(Order Management System)というニッチな分野から脱却し、市場の拡大を図ってまいります。当社はAIそのものを開発するのではなく、AIエージェントによる購買行動という新しい標準を支える基盤、業務データ・API・実行プロセスを「Commerce OS」として提供してまいります。 また、Mission「Build the Invisible Engine」によって、顧客がシステムを使っていることを意識させず、EC事業者が「作る・選ぶ・届ける」という本来の喜びに集中できるよう、すべての業務インフラを見えない形で支える土台を築くことを目指しております。 さらに、上記VisionとMission追求の土台となる当社Cultureを「コマースに熱狂を。Love Commerce.」とし、全社共通の価値観として、以下の3つの行動指針を定めております。 ① IGNITION「いいね。」 “好奇心”と“向上心”をエネルギーに走り出します。 ② SPRINT「たのしもうね。」 挑戦と学びを繰り返します。 ③ HIGH FIVE「ありがとね。」 互いに手を取り合うことで大きな目標を達成します。 (2) 経営環境 2025年8月に経済産業省が公表した「令和6年度 電子商取引に関する市場調査報告書」によると、2024年における物販系分野のBtoC-EC市場 (注)1 規模は、前年の14兆6,760億円から5,434億円増加し、15兆2,194億円となりました。前年比増加率は3.70%と、エネルギー価格の高騰、物価高、円安等のネガティブ要因を背景にして、2020年、2021年の新型コロナウイルス感染症の影響を受けた拡大と比べると伸び率は緩やかになりましたが、引き続き底堅く推移しております。EC化率 (注)2 は前年比0.40ポイント上昇の9.78%と、コロナ禍で一気に高まった2020年に比べても1.70ポイント伸長しており、EC市場は引き続き拡大しております。 (注)1.…
対処すべき課題
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/ 原文長 約3120文字
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の事業展開において更なる事業拡大・成長を目指すに当たり、以下の課題を認識しております。当社は、これらの課題に迅速に対処してまいります。 ① 優秀な人材の確保と働きやすい環境の整備 継続的な成長の原資である人材は、当社にとって最も重要な経営資源と認識しております。当社のサービス開発力やその他業務の遂行能力を維持し、継続的に発展、強化していくためには、優秀な社員を継続的に雇用し、その成長機会を提供していく必要があります。当社においては、デザイナー、開発エンジニア等のクリエイティブ人材を継続的に採用し、サービスクオリティの向上、開発スピードの向上等によって、ユーザーのニーズに対応していくことが重要であります。 コロナ禍を経てテレワーク等多様な働き方に対するニーズは一定存在するものの、当社はリアルでのコミュニケーションの重要性について再認識したことから、週4日の出社と週1日のテレワークを原則とする方針を採用いたしました。なお、2025年1月に移転した新オフィス(現本社)における社員の働きやすさ、生産性の維持向上、快適性の向上等を果たすため、2026年5月より増床を実施いたしました。 引き続き優秀な人材確保のための環境の整備に取り組んでまいります。 ② コーポレートガバナンスの高度化 当社は2024年8月16日開催の臨時株主総会決議により、監査役会設置会社となりましたが、一層のコーポレートガバナンスの高度化を実現するため、社外取締役及び監査役会による監督機能の強化や、取締役会の活性化に努めるなど、より高度なガバナンス体制の構築を目指し、コーポレートガバナンスの透明性及び客観性を維持向上できるよう対応してまいります。 ③ コンプライアンス体制の維持向上 近年、企業活動においては高い倫理観が求められており、コンプライアンス上の問題は経営基盤に重大な影響を及ぼすものであると考えております。当社では、コンプライアンスマニュアルの制定、コンプライアンス担当役員の選任、法務部門の設置等、コンプライアンスを徹底する体制の強化を実施しておりますが、お客様からの信頼性向上のため、今後も社内教育を通してコンプライアンス体制の維持向上を図っていく方針であります。 ④ ESGの推進 当社は、当社のメインサービスであるネクストエンジンの拡大により、消費者に多様なEC消費の機会をもたらし、ECに関わる事業者に「あそび」のある時間をもたらす、SDGsの目標8『働きがいも経済成長も』及び同9『産業と技術革新の基盤をつくろう』に繋がる取り組みを行っています。しかしながら、ESGに関するマテリアリティ(重要課題)の特定や、アクションプランの公表等の取り組みについては不十分な側面もあると認識しているため、今後ESGの推進を強化してまいります。…
経営成績・財政状態の概況
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/ 原文長 約7084文字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当事業年度における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善のもと、個人消費の持ち直しの動きがみられた一方で、世界的な金融引き締めの影響、地政学的リスクの高まり、米国の政策運営及び通商・外交方針を巡る不確実性の高まり等により、我が国経済を取り巻く環境は依然として先行き不透明な状況が続いております。このような状況の中で消費者の慎重な姿勢や、人手不足に伴う人件費の上昇などが国内企業の運営における課題として認識されております。 当社が属するEC市場環境については、2025年8月26日に経済産業省が公表した「令和6年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2024年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は26.1兆円と、前年の24.8兆円から5.1%増に拡大するなど、引き続き成長が続いており、当社のセグメントごとの経営成績は次のとおりとなりました。 a. ネクストエンジン事業 地政学リスクと円安の進行に伴うエネルギー価格の上昇等を背景にした食料品や生活必需品をはじめとする消費財の物価高騰の影響を受け、家計における消費行動の変容が認められたことから、例年は主要なECモールの年末セールを背景にして活況となる11月から12月にかけて、ネクストエンジンの売上構成における主要な指標であるARPU(注)の伸びが想定を下回りました。一方で、顧客ごとの個別課題に対応するための受託開発サービス「ネクストエンジン・オーダーメイド」案件の着実な獲得により、当事業年度の年間平均ARPUは前年同期比2.8%増(特殊要因除く)の39,061円と、着実に成長いたしました。 契約社数について、ネクストエンジンが連携している外部の出荷システムのサービス停止の影響を受け、一時的に解約が増加したタイミングがあったものの、契約獲得ペース自体はほぼ計画通りに推移したこともあり、総契約社数は6,764社(前事業年度末比194社増)となりました。 以上の結果、ネクストエンジン事業の売上高は3,145,487千円(前事業年度比5.9%増)、セグメント利益は2,059,297千円(同6.7%増)となりました。 (注) ARPU(Average Revenue Per User)とは、1ユーザーあたりの平均売り上げを示す指標を意味します。 b.…
セグメント関連
抽出本文
/ 原文長 約607文字
3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報及び収益の分解情報 (単位:千円) 報告セグメント その他 (注) 1 調整額 合計 ネクストエンジン事業 コンサルティング事業 ロカルコ事業 売上高 外部顧客への売上高 2,970,489 372,848 581,475 3,924,813 443 3,925,256 セグメント間の内部 売上高又は振替高 2,970,489 372,848 581,475 3,924,813 443 3,925,256 セグメント利益又は損失(△) 1,930,587 77,226 246,586 2,254,400 △ 166,922 △ 569,915 1,517,563 セグメント資産 767,211 48,210 261,245 1,076,667 224 3,147,508 4,224,399 その他の項目 減価償却費 131,230 1,819 7,383 140,433 44,252 184,686 有形固定資産及び 無形固定資産の増加額 110,623 4,049 10,963 125,636 274,723 400,359 (注) 1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、新規事業開発の一環として前期にβリリースをした「encer mall(エンサーモール)」を含んでおります。