事業の内容
抽出本文
/ 原文長 約1127文字
3【事業の内容】 当企業集団は、連結財務諸表提出会社(以下、「当社」という。)、子会社15社及び親会社の子会社2社により構成されており、主な事業内容と企業集団を構成する各会社の当該事業に係る位置づけの概要は次のとおりであります。 医薬品事業18社 国内事業:当社が製造した医薬品を、全国の特約店を通じて販売しております。製造については、一部医薬品の原材料をエフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッド[本社:スイス]から購入しております。また、中外製薬工業㈱及びジェネンテック・インコーポレーテッド[本社:米国]に医薬品の製造を委託しております。研究業務については、㈱中外医科学研究所に医薬品の研究業務の一部を委託しており、また同社に研究用施設等の管理業務を委託しております。 開発業務については、㈱中外臨床研究センターに臨床開発業務の一部を委託しております。 また、中外製薬ビジネスソリューション㈱は当社の事務処理業務を請け負っております。 海外事業:欧州では、中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッドが販売統轄会社として位置づけられております。 エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッドが当社一部製品を輸入し販売しております。 欧州において、中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッド及び中外ファーマ・ユー・ケー・リミテッドが英国における販売活動を、中外ファーマ・フランス・エスエーエスが欧州における輸入販売及びフランスにおける販売活動を、中外ファーマ・ジャーマニー・ジーエムビーエイチがドイツにおける販売活動を行っております。 台湾において、台湾中外製薬股份有限公司が医薬品の販売を行っております。中国においては、日健中外製薬有限公司が医薬品の販売を行い、医薬品学術情報を提供しております。また、泰州日健中外製薬工業有限公司が医薬品の生産を行っております。 海外での研究開発活動は、中外ファーマ・ユー・エス・エー・インコーポレーテッド(米国)、中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッド(英国)、日健中外製薬有限公司(中国)及び台湾中外製薬股份有限公司(台湾)が医薬品の開発・申請業務を、中外ファーマボディ・リサーチ・ピーティーイー・リミテッド(シンガポール)が医薬品の研究を行っております。 また、中外ベンチャー・ファンド・エルエルシー(米国)がスタートアップへの投資活動を行っております。 企業集団の関係概要図は次のとおりであります。 2024年12月31日現在 ・子会社のうち、上場している会社はありません。 ・2024 年3月に中外ファーマ・フランス・エスエーエスと中外ファーマ・ヨーロッパ・ロ ジスティクス・エスエーエスを、前者を存続会社として統合しております。
経営方針・経営戦略・対処すべき課題
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1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは、世界有数の製薬企業であるロシュとの戦略的アライアンスのもと、「革新的な医薬品とサービスの提供を通じて新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献する」ことをMission(存在意義)とし、「患者中心の高度で持続可能な医療を実現する、ヘルスケア産業のトップイノベーター」となることをEnvisioned Future(目指す姿)に掲げています。社会との共有価値を創造し、社会とともに発展することを経営の基本方針として、患者中心の高度で持続可能な医療の実現に向けた価値創造の枠組みを価値創造モデルとして整理しています。 当社グループは経営の基本方針のもと、共有価値創造の源泉となる要素を整理した上で、重点的に取り組むべき事項を重要課題(マテリアリティ)として策定しています。2024年には総合的な見直しを実施した上で、重点的に取り組むべき16項目を特定しました。重要度の評価においては、「環境や社会が企業に与える影響(財務マテリアリティ)」と、「企業活動が環境や社会に与える影響(インパクトマテリアリティ)」のダブルマテリアリティの観点で精査しています。 ロシュとの戦略的アライアンスに加え、独自のサイエンス力と技術力に基づき、革新的な創薬を柱とするイノベーションに集中することで、Envisioned Future(目指す姿)でも掲げる「持続可能な医療」を始め、ESGやSDGsに代表される社会課題解決をリードする、世界のロールモデルになることを目指しています。 その実践にあたっては、当社グループのCore Values(価値観)である、「患者中心」、「フロンティア精神」、「誠実」に沿った事業活動を行っています。 こうした活動は、社会全体の持続性向上に寄与するとともに、当社グループの長期的な発展を支える基盤になると確信しています。 (2)目標とする経営指標 当社グループはイノベーションの創出による企業価値の向上を重視し、革新的な新薬の創出に優先的に経営資源の配分を行っています。長期にわたる投資効率の指標としてCore ROICを重点的に管理するとともに、短中期的にも安定的な利益成長を達成できるよう、機動的で柔軟な事業運営に努めています。そして、個別の開発テーマ等の投資判断におきましては、資本コストを踏まえた投資価値評価を行い、収益性と効率性を重視した意思決定を行っています。 当社は、2021年に成長戦略「TOP I 2030」(後述)を策定し、「R&Dアウトプット倍増」「自社グローバル品毎年上市」という目標の達成を目指して取り組んでいます。…
対処すべき課題
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/ 原文長 約7057文字
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは、世界有数の製薬企業であるロシュとの戦略的アライアンスのもと、「革新的な医薬品とサービスの提供を通じて新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献する」ことをMission(存在意義)とし、「患者中心の高度で持続可能な医療を実現する、ヘルスケア産業のトップイノベーター」となることをEnvisioned Future(目指す姿)に掲げています。社会との共有価値を創造し、社会とともに発展することを経営の基本方針として、患者中心の高度で持続可能な医療の実現に向けた価値創造の枠組みを価値創造モデルとして整理しています。 当社グループは経営の基本方針のもと、共有価値創造の源泉となる要素を整理した上で、重点的に取り組むべき事項を重要課題(マテリアリティ)として策定しています。2024年には総合的な見直しを実施した上で、重点的に取り組むべき16項目を特定しました。重要度の評価においては、「環境や社会が企業に与える影響(財務マテリアリティ)」と、「企業活動が環境や社会に与える影響(インパクトマテリアリティ)」のダブルマテリアリティの観点で精査しています。 ロシュとの戦略的アライアンスに加え、独自のサイエンス力と技術力に基づき、革新的な創薬を柱とするイノベーションに集中することで、Envisioned Future(目指す姿)でも掲げる「持続可能な医療」を始め、ESGやSDGsに代表される社会課題解決をリードする、世界のロールモデルになることを目指しています。 その実践にあたっては、当社グループのCore Values(価値観)である、「患者中心」、「フロンティア精神」、「誠実」に沿った事業活動を行っています。 こうした活動は、社会全体の持続性向上に寄与するとともに、当社グループの長期的な発展を支える基盤になると確信しています。 (2)目標とする経営指標 当社グループはイノベーションの創出による企業価値の向上を重視し、革新的な新薬の創出に優先的に経営資源の配分を行っています。長期にわたる投資効率の指標としてCore ROICを重点的に管理するとともに、短中期的にも安定的な利益成長を達成できるよう、機動的で柔軟な事業運営に努めています。そして、個別の開発テーマ等の投資判断におきましては、資本コストを踏まえた投資価値評価を行い、収益性と効率性を重視した意思決定を行っています。 当社は、2021年に成長戦略「TOP I 2030」(後述)を策定し、「R&Dアウトプット倍増」「自社グローバル品毎年上市」という目標の達成を目指して取り組んでいます。…
経営成績・財政状態の概況
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4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 (単位:億円) 2024年 12月期実績 2023年 12月期実績 前年同期比 連結損益(Core実績) 売上収益 11,706 11,114 +5.3 製商品売上高 9,979 9,745 +2.4 その他の売上収益 1,727 1,369 +26.2 売上原価 △3,381 △4,120 △17.9 売上総利益 8,325 6,994 +19.0 研究開発費 △1,769 △1,628 +8.7 販売費及び一般管理費 △1,022 △1,020 +0.2 その他の営業収益(費用) 27 161 △83.2 営業利益 5,561 4,507 +23.4 当期利益 3,971 3,336 +19.0 連結損益(IFRS実績) 売上収益 11,706 11,114 +5.3 営業利益 5,420 4,392 +23.4 当期利益 3,873 3,255 +19.0 Core EPS(円) 241.31 202.71 +19.0 Core 配当性向(%) 40.6 39.5 <連結損益の概要(IFRSベース)> 当連結会計年度の売上収益は 1兆1,706億円 (前年同期比 5.3%増 )、営業利益は 5,420億円 (同 23.4%増 )、当期利益は 3,873億円 (同 19.0%増 )となりました。これらには当社が管理する経常的業績(Coreベース)では除外している無形資産の償却費16億円、無形資産の減損損失41億円、事業再構築費用79億円及び事業所再編費用5億円が含まれています。 <連結損益の概要(Coreベース)> 当連結会計年度の売上収益は、製商品売上高及びその他の売上収益が伸長し、 1兆1,706億円 (前年同期比 5.3%増 )となりました。売上収益のうち、製商品売上高は 9,979億円 (同 2.4%増 )となりました。国内製商品売上高は、新製品のフェスゴ、バビースモが伸長するとともに、主力品のヘムライブラ、アクテムラ等が好調に推移した一方、前年同期に計上されたロナプリーブの政府納入や、薬価改定及び後発品浸透の影響を受けたことにより、前年同期比で減少しました。海外製商品売上高は、ロシュ向けのヘムライブラ輸出の大幅な増加等により、前年同期を大きく上回りました。その他の売上収益は、ヘムライブラに関する収入の増加に加え、一時金収入の増加等により 1,727億円 (同 26.2%増 )となりました。製商品原価率は、製品別売上構成比の変化等により33.9%と前年同期比で8.4ポイント改善しました。結果、売上総利益は 8,325億円 (同 19.0%増 )となりました。…
セグメント関連
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2.セグメント情報 当社グループは、単一の医薬品事業に従事し、複数の事業セグメントを有しておりません。当社グループの医薬品事業は、新規の医療用医薬品の研究、開発、製造、販売活動から成り立っております。これらの機能的な活動は事業として統合した運営管理を行っております。 売上収益 (単位:百万円) 当連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日 ) 前連結会計年度 (自 2023年1月1日 至 2023年12月31日 ) 製商品売上高 その他の 売上収益 製商品売上高 その他の 売上収益 日本 461,125 2,790 557,996 1,237 海外 536,776 169,920 416,496 135,637 うちスイス 506,336 168,491 389,151 122,729 合計 997,901 172,710 974,493 136,874 主要顧客に関する情報 (単位:百万円) 当連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日 ) 前連結会計年度 (自 2023年1月1日 至 2023年12月31日 ) エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・ リミテッド 652,725 511,881 アルフレッサ株式会社 72,722 85,542 3.収益 収益の分解 (単位:百万円) 当連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日 ) 前連結会計年度 (自 2023年1月1日 至 2023年12月31日 ) 顧客との 契約から 生じる収益 その他の 源泉から 生じる収益 合計 顧客との 契約から 生じる収益 その他の 源泉から 生じる収益 合計 製商品売上高 1,029,009 △31,109 997,901 1,021,108 △46,615 974,493 日本 461,125 461,125 557,996 557,996 海外 567,884 △31,109 536,776 463,111 △46,615 416,496 その他の売上収益 174,045 △1,335 172,710 144,756 △7,882 136,874 ロイヤルティ及び プロフィットシェア 収入 148,774 △1,335 147,439 135,341 △7,882 127,459 その他の営業収入 25,271 25,271 9,415 9,415 その他の源泉から生じる収益は、相手先が顧客とはみなされない場合の協同パートナーとの利益分配契約からの収入及びヘッジ利得または損失から生じております。…